間質性肺炎で入院した父
夜中の救急車
ピーポーピーポー ピーポーピーポー
熟睡していると聞こえてくる救急車のサイレン。
暑くて窓開けてたからよく聞こえる
目が覚める。
と同時に
ガバっと起き上がり、階段を駆け下り玄関に向かう。
玄関わきの小窓から見える赤いサイレン灯。
ウチだ!
お父さん?
母があわただしく2階から下りてきた。
やはり。父だ。また具合が悪くなったらしい。
救急車で運ばれる父。もう何回目だろう。
また救急車で運ばれ、何でもなく明け方帰ってくる。
いつもの同じパターンだ。
救急隊員の方に申し訳ないわ。
が、今回は帰ってこなかった。
入院したのだ。
HCUに入る父
明け方病院から戻ってきた母に聞く。
どうだったの?
ここ2.3日が山らしい。
お見舞いになるべく来るように。
って言われた。と。
重篤なので「HCU」という部屋に入ったそうだ。
病名は間質性肺炎だ。治ることはないそうだ。
HCU(ハイケアユニット)とは、集中治療室(ICU)と一般病棟の中間に位置する治療施設で、「高度治療室」や「準集中治療管理室」とも呼ばれます。ICUよりも重篤度が低い患者を受け入れ、安全で質の高い医療サービスを提供しています。
わたしには結婚して家をでた弟がいる。
さっそく弟にメールする。
「お父さんが間質性肺炎で入院した。
死ぬかもしれないから仕事の段取りはつけておくように。」
我ながら、びっくりするほど事務的なメールだ。
その後、お見舞いのルールがわかったので再びメールをおくった。
その日に弟はお見舞いにきた。
思いのほか優しい子であった。
父はとても喜んでいたそうだ。
もう3日経ったが、まだ父は生きている
管につながれているわけでもなく。
弟には「・・・仕事の段取りつけておくように」と言っておきながら
一方の私は会社で誰にも言わず、もちろん仕事に段取りなんかつけるわけもなく、
普通に過ごして週末を迎えた。
これからどうなるのだろう。
全く想像がつかない。
これから父に永遠に会えなくなるかもしれない。という特別な悲しみも湧いてこない。
また家に戻ってきて、いつもの日常が再開するような気がしている。